- 概要
- 動作環境
- 事前準備
- UnrealEngineのアカウントとGitHubのアカウントを関連付ける
- GitHubからソースを取得する
- Setup.batの実行
- ソリューションファイルの生成
- ビルド
- 起動
- VisualStudioの設定
- 参考
概要
UnrealEngine5のソースを取得してビルドする方法についてまとめてみました。
動作環境
Windows11
UnrealEngine5.4.4
事前準備
以下の項目については事前に準備しておく必要があります。
- UnrealEngineのアカウント登録
- GitHubのアカウント登録
- VisualStudio 2022のインストール
UnrealEngineのアカウントとGitHubのアカウントを関連付ける
UnrealEngineのアカウント管理画面でGitHubとの関連付けを行います。
アカウント管理画面のアプリとアカウントの項目のアカウントタブをからGitHubの接続を選択します。
アカウントに接続を選択します。
EpicGamesへの許可の確認を求めれるので Authorize EpicGames を選択します。
GitHubからソースを取得する
正しく関連付けされていればGitHubのEpicのページにアクセスできます。
ブランチの設定releaseや5.4も選択できますが、releaseは最新になっていってしまうの可能性があるのと、5.4はその下のマイナーバージョンの指定がないので、今回はUE5.4.4のLatest版を使用します。
本当はgitでforkなどをした方が良いですが、今回はzipファイルをダウンロードしてビルドを行ってみます。
※解凍時に深いフォルダで行うとパス名の最大値の制限にひっかかってエラーになるので注意が必要です
フォルダ構成についてはいろいろ考えられると思いますが、今回はプロジェクトでカスタマイズする想定でプロジェクト以下で管理する前提のフォルダ構成としています。
※これはプロジェクトやエンジンの管理などによって構成が変わってくるところなので、この構成が正しい、推奨というわけではないので注意してください
D:\MyProject\UE5\
Setup.batの実行
ビルドを行うためのセットアップを行います。
依存するファイルのダウンロードや環境変数の設定など、ビルドするための環境設定を行います。
解凍したフォルダにあるSetup.batを実行します。
警告が出る場合でも詳細から「実行」を選択します。
コマンドプロンプトが実行され、依存ファイルのダウンロードなどが行われます。
少しすると実行を許可するかの確認が聞かれるので「はい」を選択します。
その後にFile Typesの登録を聞かれるので「はい」を選択します。
以下のような警告が出るので「はい」を選択します。
この不明な発行元からのアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか? UnrealVersionSelector-Win64-Shipping.exe
バッチファイルが終了し、コマンドプロンプトもそのまま閉じます。
これでセットアップは完了となります。
ソリューションファイルの生成
解凍したフォルダにあるGenerateProjectFiles.batを実行します。
こちらも警告がでたら同じように詳細から「実行」を選択します。
UE5.slnが生成されれば完了です。
ビルド
生成されたUE5.slnを開きます。
UE5をスタートアッププロジェクトに設定します。
ソリューション構成が Development Editor に、プラットフォームがWin64になっていることを確認します。
ビルドを開始します。
ビルドが完了して、成功していることを確認します。
起動
VisualStudioからデバッグで実行(F5)もしくはビルドされた以下の実行ファイルを起動します。
D:\MyProject\UE5\Engine\Binaries\Win64\UnrealEditor.exe
起動時にネットワークへのアクセスの許可の確認が行われたら「許可」を選択します。
初回はシェーダーのビルドが走るのでエディタの起動までに時間がかかります。
プロジェクトブラウザの起動が確認できます。
以上がUnrealEngineをソースからビルドして起動するまでの手順となります。
VisualStudioの設定
ソリューション構成の幅が狭く、見づらいので幅を変更しておいた方が良いです。
- ツール → カスタマイズを選択する
- コマンドタブを選択する
- ツールバーにチェックを付け、プルダウンから標準を選択する
- プレビューからソリューション構成を選択する
- 選択したボタンの編集で幅を変更する
必要なコンポーネントを要求されるケースがあるのでインストールしておきます。
※これはVisualStudioインストール時に個別のコンポーネントでインストールしておいても良いです