2回目といってもやはり緊張はする。
今回は最初に尋ねたいところがあった。
「架け橋」というお店。
ここは韓日交流のための喫茶店らしい…
24:00までやってるとのことでシンチョンに向かった。
地図を片手にお店を目指す。
夜のシンチョン。ここは学生街らしく結構栄えているところだ。
人通りも多い。
ミョンドンやナンデムンみたいに観光地でないのか日本語もほとんど目につかない。
大通りから裏道に入る。さすがにちょっと怖い。
時間ぎりぎりだが目指す場所に近づいた。
この雑居ビルの2階だよな。電気が消えている。
おそるおそる階段をのぼる。
ガラスのドア越しに中をのぞいてみる。
本当にここか?なんかつぶれたお店みたいな感じ。
出だしから嫌な予感が走る。
このままだとまた韓国を彷徨うことになりそうだ。
よく見ると、お店の奥の方に光が見えた。
PCのディスプレイが煌々としていて、それに人のシルエットが重なっている。
人がいる。
僕は思い切ってドアを開けてその影に声をかける。
「アンニョンハセヨ…」
「アンニョンハセヨ…」
言葉が返ってくる。
「チョヌンイルボンサラミエヨ…」
自分が日本人だと言うことを伝えると、相手も日本語で話しかけてきてくれた。
その瞬間、緊張が一気に解けた。
うれしい。通じたのがうれしい。
その彼は店を閉めてちょうど帰るとことだったらしい。
もう少し遅れていたら夜のシンチョンを彷徨うことになっていただろう。
結局その後は日本語しかしゃべらなかったが、彼といろいろな話をした。
韓国は2回目で今日韓国に着いたこと、これから宿探すこと。
彼は在日の人で韓国語の勉強しに留学に来ていること、他にもいろいろしゃべった。
とにかくしゃべれればいい。
店を閉めた後はご飯を一緒に食べに行った。
ラーメンとキンパプ。
中身は普通なんだけどおいしかったな。
二人でご飯食べるのも初めてだったし。
その後、旅館を紹介してもらってその彼とは別れた。
明日はプサンまで行こう。
そう決めて眠りについた。
ちなみにこの日の宿は30000ウォン、夕飯は二人分(もちろん奢りました)でも10000ウォンくらいだったかな?