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プログラムやゲーム、旅、愛する家族について綴っていきます。

【韓国一人旅】アジョシとの出会い

旅館に戻る道で夕飯を済まそうとお店や屋台が軒を連ねた通りを歩いた。
貝の煮たやつとか、ポンテギなんかがあるよ。
その中で表にトッポッキの屋台を出してる小さいお店があった。
トッポッキを注文して店の中で食べることにした。
一人でトッポッキを食べていると、隣のテーブルのおじさんに声をかけられた。
手招きしている。
おじさんも一人で飲んでいるらしく、どうやら一緒に飲もうと誘ってくれているらしい。
トゥイギムと濁ったビールみたいな酒を勧めてくれた。
僕は何の遠慮もなくいただいた。

食べ終わって店を出ると一緒に散歩しようと誘われ、海岸まで一緒に行った。
そこで暗くなるまで一緒に話した。
家族のこと、娘さんがいるがソウルに行っているらしく今は夫婦二人暮らしということ。
本当かどうか知らないが警察の仕事をしてるとこのこと(これはかなり怪しかった…)
一通り話し終えたところで酒呑みに行こうと誘われた。
断る理由が無い。
ずうずうしくもサムゲタンが食べたいなんてリクエストまでしてしまった。
おじさんはお店を探してくれて、また一緒に食事をすることになった。
ここでもビールやら高麗人参の入った焼酎やらサムゲタンをご馳走になった。

時計をみると21:00。
おっとそろそろいい時間。
今日はもう旅館に戻ると言うとそこまで送るから一緒に行こうと言ってきた。
きっと家がそっちの方なんだろう。
旅館の前に到着しても帰る気配が無い。
それどころか自ら旅館の受付までいって、僕の部屋の鍵までもらってる。
おいおい、これってどんな展開だよ。
ついて行くしかない。
おじさんは勝手に鍵を開けて部屋の中に入ってしまった。
こうなってくると事情が変わってくるんでない?
さっきまでのほろ酔い気分も一気に吹き飛びました。
今度はおじさん服を脱ぎ始めちゃった。
一緒に風呂入ろうだって。
もしかしておじさんホモ?
さっき食事を奢ってくれたのはここまで持ち込むための布石ですか?
頑なに断ると一人で風呂に入っちゃいました。
どうするどうする…
完全に酔いは醒めました。
とりあえず部屋にひろげてあった荷物をリュックに詰め込む。
でもこのまま逃げるのもなんか申し訳ないし、危なくなったらすぐ逃げれるように準備だけしておこう…
そうこうしてるうちにおじさん風呂から上がってきた。
ランニングシャツにパンツいっちょ。
その後も話を続けるおじさん。
なかなか帰るそぶりは見せません。

どうやら明日プサンの方を案内したいから一緒に行かないか?というお誘いらしい…
でも今置かれてる立場が立場だけにね。
うれしいけどハイとは言えません。
あれこれ理由をつけて断り続けたらおじさんも諦めたのか服を着て帰っていきました。
それでも一応見送りに行ったんだけど、ちょっと背中が寂しそうでした。
おじさんゴメン!でもかなり怖かったんで許してね。
時計を見たら22:00はとっくに回っていました。

緊張と興奮がおさまらない。
なんか今日だけでいろんなことがありすぎた。

今日一日のことを振り返ってみる。

列車の中で一緒に話した男の子。
若い人まで軍隊に入らなきゃいけない、
そんな現実をまじかにみてやっぱり住む世界が違うことを実感した。
もし、日本にも徴兵制があったら喜んで行く?
そんなわけ無いよな。
でもこっちではそれが当然なんだ。
なんか申し訳ない気持ちになった。

旅館のおばちゃんはプチぼったくり。
日本人だと分かるとすぐ足元みてくるし。

そしてとどめのおじさん。
韓国は人間関係が濃いというが、それは親しくなってからのことでないの?
見ず知らずの人でも初日から一緒に風呂入るくらいの仲になれてしまうんですか?
これが韓国流か?
一人で帰っていく背中を見て本当に寂しそうだった。
ホントにあれでよかったのかな…

韓国の良いところ悪いところを一日で体験したって感じ。

そんなことを考えながら眠りについた。


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